こんにちは。現在神奈川で家庭教師をしている者です。

朝さんの質問についてですが、朝さんは新小学6年生で、そろそろ受験勉強を頑張らなければいけないと思っているのですね。周りの友達があまり勉強していないと書いていますが、そのことに気づいたというのはまず大きな発見です。

ところで、朝さんの質問をみて気になったのですが、朝さんの質問は「受験勉強を一日何時間やればいいのか」というものですよね。私の経験から言わせていただきますと、その考え方ではなかなか勉強というものはうまくいきません。なぜかというと、時間だけを決めて勉強すると、勉強さえすればよいという考え方になってしまうからです。

そもそも勉強というのは、新しい考え方を学ぶことです。もちろんですが、新しいことを学んで自分のものにするにはとても時間がかかります。漢字のように覚えるだけのものならまだいいかもしれませんが、中学受験で出てくる難しい算数の問題などは、解いていてわからないことが多くあると思います。それなのに、勉強する時間だけを決めてしまってはじっくりと自分で考える時間がなくなり、その結果何も新しい考え方を身につけられないまま終わってしまう危険があるのです。

朝さんは学校や塾の宿題はしっかりやっているとのことですから、中学受験の勉強にしても、まずは目の前の課題をしっかりこなすことを第一に考えてください。難関中学に合格する受験生も、日頃の宿題や勉強はやはりしっかりとこなしています。

その上で、もし朝さんが志望校を決めているのなら、志望校の過去問を解いてみるのがいいでしょう。中学受験といっても、学校ごとにどんな問題が出やすいかは違いますし、志望校の雰囲気をつかむためにも、一度過去問に取り組んでみるといいでしょう。そして採点をして、わからないところをもう一度考えてみたり、先生に聞いてみるとよいと思います。このように勉強していけば、勉強時間などは勝手についてきます。くり返しになりますが、勉強とは闇雲にやればいいというものではありません。自分がどのような中学に入りたいかを考え、そのために必要な知識を積み重ねるのがかしこい勉強法ですから、何時間やればいいというよりも、どのくらい新しいことを吸収したかということを考えて勉強してみてください。長くなってしまいましたが、何かわからないことなどあればまた質問してくださいね。