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カテゴリ:駒場東邦中学校

記述の解答の作り方

駒場東邦志望です。国語で毎年記述問題が多く出るのですが、いつもどう書けばいいか分かりません。どうしても受かりたいので、書き方を教えてください。新しいものはこれから解くので、古いやつ(例えば2008年)を例にとってほしいです。
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回答者
那由多
回答日時:2019/05/23 11:35:56

記述問題のコツ

都内で、国語を中心に塾講師をしているものです。
私は今こそ国語の塾講師となりましたが、
小学生の頃からずっと、国語がいちばんの苦手教科でした。
毎回国語だけ点が思うように取れず、悩まされてきました。

そんな私ですが、大学受験の時には、
国語がいちばんよくできていて、
国語のおかげで東大に受かったと言っても過言ではないです。
私が国語の勉強をする中で気づき、
劇的に国語の点をのばすことになったポイントを教えましょう。

① キーワードを意識しよう。
キーワードとは、文章中に何度も登場する言葉、
その文章のテーマとも結びついている言葉です。
文章中に何度も登場する言葉に丸をつけながら解答してみましょう。
そして、このキーワードを記述の中に含められると、
得点しやすくなります。

② 主語と語尾に気をつけよう。
「なぜ」という問題に対して「〜から」と答える。
「どういうこと」という質問に対し「〜こと」と答えるなど、語尾に注意を払いましょう。
また、それと同時に主語にも気をつけましょう。
語尾に比べて主語は意識しづらいです。
記述するときは、必ず「〇〇が〜」から書くようにすると良いでしょう。

③ 必ず本文に根拠を持つ
特に小説文など、頭の冴えている人ほど、
自分で「多分こういうことだろ〜」という感じで
勝手に答えを作ってしまいがちですが、それはダメです。
必ず、「本文にこう書いてあるから、ここはこう答えるんだな」という考え方をしましょう。

では、2008年の駒場東邦の問題、問5で考えてみましょう。
ここで問われているのは、
「ヨシエおばさんはどのような人か」
この場合、主語は「ヨシエおばさん」
語尾は「〜人」で終わるようにしましょう。
ただし、主語はもうヨシエおばさんだと問題から明確にわかるので、記述で書かなくてもいいです。
あとは、ヨシエおばさんがどのような人か、
必ず本文に根拠を探しましょう。
すると、まず特徴的なのが「ガンである」こと。
これは複数回登場するキーワードにあたるので、解答に入れましょう。
他に登場する言葉としては「明るさ」、
これもヨシエおばさんの性格を表しています。
ここからは、ヨシエおばさんの言動に注目しましょう。
ヨシエおばさんは、私の気持ちを考えて、
自分の経験をもとにアドバイスをしています。
また、私を優しく見つめるという描写もあります。
ここから、ヨシエおばさんはとても優しくて、
他人思いで、素直な性格であることが読み取れます。
これらをまとめると
「ガンでありながら、とても明るく、他人を思いやれる優しくて素直な人」
などとなります。

このように、3つのポイントに準拠して考えると良いでしょう。