危険生物「赤いクワガタ」要注意 生息域が拡大、体液でかぶれ
触ると水ぶくれなどの症状を引き起こす昆虫「ヒラズゲンセイ」が京都や滋賀で生息域を広げている。四国など温暖な地域で見られた種だが、生息域が年々北上してきた。専門家は見つけても触らないように呼び掛けている。 ヒラズゲンセイは、ツチハンミョウの一種で体長約2、3センチ。真っ赤な体とクワガタのような大あごが特徴で、6、7月に成虫になる。体液が有毒で、皮膚につくとかぶれや水ぶくれを引き起こすことがある。クマバチに寄生し、クマバチが好むサクラや巣を作る古い木造家屋など、多様な場所で見られるという。 生態に詳しい大阪市立自然史博物館の初宿成彦学芸員によると、もともと近畿地方には生息していなかったが、1976年に和歌山県で発見され、京都・滋賀では2009年に京都市伏見区、12年に栗東市で確認された。 現在の生息北限は、京都府南丹市や滋賀県近江八幡市とみられる。今月8日には、大津市北部の旧志賀町地域の住宅街で見つかった。捕まえた和邇小2年、高木春毅くん(7)=同市=は「新種の赤いクワガタかと思った。毒があるなんてびっくりした」と話していた。 初宿学芸員は「目立つ虫なので、特に子どもが間違って触らないよう気をつけてほしい」と呼び掛けている。
クワガタそっくりの毒虫に注意
クワガタそっくりの毒虫に注意
子どもたちが待ちに待った夏休みが、いよいよ始まりますね。
現代っ子が外遊びをしなくなったとはよく言われますが、
実際のところ虫取りなどの外遊びを楽しむ子どもたちは、
けっして少なくありません。
特に男の子は、カブトムシやクワガタを捕まえて
虫相撲などをさせているのではないでしょうか。
しかし、昨今では外来種が急激に増え、毒を持った昆虫が
近所の公園に出没するという事態も珍しくはなくなってきました。
7月8日、水膨れなどの症状を引き起こす昆虫「ヒラズゲンセイ」が、
滋賀県大津市北部の住宅街で発見されました。
もともと四国などの温暖地域で見られた種でしたが、
近年では生息域が北上してきているとのこと。
赤い色をしていますが、クワガタにサイズや見た目が酷似
しているため、子どもたちが誤って触らないように注意が必要です。
楽しみや発見の多い夏休み、遊ぶときは思い切り遊ばせてあげたいものですが、
身近に潜んでいる危険には細心の注意を払いましょう。