「せんせいロボット」をプログラミング 児童らが体験
東京都渋谷区立鳩森小学校(鈴木優子校長、児童125人)で7月9日、プログラミング授業が公開され、電子部品メーカーの村田製作所が開発した教材「動け!!せんせいロボット」を5年生22人が体験した。 「せんせいロボット」が動き出し、盛り上がる児童ら 「動け!!せんせいロボット」は5月から村田製作所が出前授業を行っており、小学4~6年生がメインターゲット。 児童らがカスタマイズした頭部を同社の社員が装着し、「せんせいロボット」になる。児童らはタブレット端末で指示を送り、ロボット役は頭部に内蔵されたスマホ画面を見ながら、指示通りに動く。 2~3人のグループに分かれた児童は、「AからB地点に動く」「穴をくぐる」などのお題に沿って、「前に1マス進む」「しゃがむ」「右に90度回転」といったコマンドを手元のタブレットでプログラミングし、ロボットに指示。成功するとロボットが決めポーズをし、歓声が上がった。 さらに難易度の高い動作にも挑戦。箱を持ち上げて移動したり、腕立て伏せをしたりなどの指示を出した。およそ20種類のコマンドの中から、どのように組み合わせれば効率的に、正確に動作できるかをチームで話し合いながら作業した。 講師を務めた村田製作所の社員は「一つ一つの動きを分解してごらん。腕立て伏せをする姿勢になるには、まず何をすればいいかな」とアドバイス。児童らは自分で手や足を動かしてポーズを取りながら、プログラミングを進めた。 教材の開発に携わった同社広報部の吉川浩一氏は「画面上だけで完結するプログラミングでは、機械的な作業になる。あえて人間にロボット役をさせることで、コミュニケーションが生まれ、子供たちはより深く考えられるようになる」と狙いを明かした。 授業に立ち会った鈴木校長は「エンジニアがどのように挑戦して物を作り出すかに触れ、児童の驚きや興味、関心を広げることができた。当校は1人に1台、タブレットを支給し、日常的に使っている。2020年のプログラミング必修化に向け、取り組みを加速させたい」と話した。
人間ロボット登場!プログラミングの仕組みを理解
人間ロボット登場!プログラミングの仕組みを理解
2020年度に必修化されたプログラミングですが、
突然そう言われてもいまいちピンとこない、全貌が見えづらい科目でもあります。
渋谷区の鳩森小学校では7/9、プログラミング授業が公開されました。
電子部品メーカーの村田製作所が開発した教材「動け!!せんせいロボット」を、22人の5年生が体験。
こちらの教材では、スマートフォンを内蔵した頭部をつけた村田製作所の社員が、
小学生から送られた指示の通りに動くことでプログラミングの仕組みを理解しています。
ひとつひとつの動きを分解して適切な指示を送り、
エンジニアがどういった手順でモノを作っているのかへの理解を深めることが狙い。
画面上だけで完結してしまうプログラミングを、人間が再現するというユニークな方法で可視化したこの試み。
好奇心が刺激され、より直感的にプログラミングの仕組みを理解できる素敵なアイデアであるといえます。