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カテゴリ:総合英語

わからない単語、予測方法

早慶などの過去問を解いていると、どこの単語帳にも載っていない単語に出会うのですが、このような難単語の予測のコツを教えてください。
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回答者
けーちゃん
解答日時:2019/10/21 02:03:01

知らない単語推測方法

英語長文を読むにあたって、単語を推測出来れば時間ロスを防ぎ、スムーズに読むことができます。読むスピードが上がるだけでなく、すらすら読めることによって文章をより正確に把握でき得点アップにつながります。ぜひ単語推測は身に着けていきましょう。

知らない単語の推測方法として次の2つのものを紹介します。
・文脈からの推測
・単語の成り立ちからの推測
順番に説明していきますね。

まずは「文脈からの推測」です。

・同義語・対義語から推測
知らない単語が登場したときにその単語が文章内で重要なものであった場合、同じ内容が文章内で何度も登場します。同じ意味の内容が、違う単語を使って言い変えられている場合、文中からその同義語を見つけることができれば意味を推測できます。次の例文を見てみましょう。

(例)There is a risk of inflation.Ricing prices cause many problems.

ここで、あなたが「inflation」という単語を分からなかったとします。最初の文では、「risk of …」と書かれており、次の文では「… cause many problems」と書かれています。ここから、inflationはマイナスの意味で使われているんだなと推測できます。Ricing prices(物価の上昇)と比較して、inflationも同じ意味で使われているんだなと推測できるわけです。
また、重要な単語を対義語をつかって強調する場合もあります。その時もより簡単な単語で書かれており、あなたにわかる方の意味を考えて、知らない単語を推測するようにしましょう。

・接続詞からの推測
接続詞は前の文と後の文で同じことを言う印であったり、反対のことを言う印であったりします。何について話しているかわからなかったとしても、わかる方の文から推測すればよいのです。

(例)Lots of tasks makes people depressed.

On the other hand, people feel happy when they are playing with their friends.

ここでは、あなたが「depress」の意味を分からなかったとします。「on the other hand」という単語から、2つの文章は反対の意味を言っているんだなとわかります。後の文でhappyと述べられているために、depressはその反対の意味と推測できます。

・文型からの推測
文型からの推測も行いましょう。5つの文型は次の通りです。

第1文型:SV She smiled. (彼女は微笑んだ。)

第2文型:SVC He is kind. (彼は優しい。)
        It smells sweet.(それは甘い香りがする。)

第3文型:SVO I play the piano. (私はピアノを弾く。)

第4文型:SVO1O2 My mother gave me a present. (母が私にプレゼントをくれた。)
          This cost me 30 dollors.(それに30ドルかかった)

第5文型:SVOC He made me angry. (彼は私を怒らせた。)

このように、全部で5つの文型があります。テクニックを2つ紹介します。
第2文型の場合、S=Cの関係があります。Vの部分の意味はだいたいbe動詞の意味に置き換えることが可能です。
第4文型の場合、「O1にO2を与える」または「O1からO2を奪う」のようなニュアンスがあります。


次に「単語の成り立ちからの推測」です。
知らない単語が登場しても、接頭語、語幹、接尾語から意味の推測ができる場合があります。それぞれ、意味が決まっているので覚えてしまいましょう。以下に例を示しておきます。

接頭語の例
ad-(増加、方向):addition(付加、増加)、advance(前進させる)

agro-(畑、土壌、農場):agriculture(農業)、agrochemical(農薬)

anti-(反対、非、逆):antisocial(反社会的な)、antiterrorist(テロ対策)

pre-(前に、先に):prepare(準備する)、predominant(卓越した)

sub-(下への):subway(地下鉄)、subordinate(下の、下位の)

uni-(1つの):uniform(制服)、universal(全世界の、全体の)

語幹の例
cred(信用):incredible(信じられない)、credit(信用、名声)

claim(主張):exclaim(叫ぶ)、acclaim(喝采する)

dict(話す):dictation(書き取り、口述)、dictator(口授者)

mand(命令):command(指令)、demand(要求する)

loc(場所):location(場所)、local(その場所の)

du/duo(2):duple(2倍の)、dual(2重の)

接尾語の例
-able(〜できる):available(利用できる)、doable(することのできる)

-eer(〜するひと):engineer(エンジニア)、volunteer(ボランティア)

-ology(〜学):sociology(社会学)、psychology(心理学)

-pathy(気持ち):sympathy(同情)、antipathy(相入れないこと)

-wise(向き):clockwise(時計回り)、lengthwise(縦に、長く)

-phobia(恐怖症):acrophobia(高所恐怖症)、claustrophobia(閉所恐怖症)

これらが接頭語・語幹・接尾語それぞれの代表例です。これらを覚えると、

pre(先に)+ dict(話す)= predict(予言する)

cred(信用)+ able(〜できる)= credible(信用性のある)

のように、単語の成り立ちを知ることができ、意味の推測も可能になります。


知らない単語の推測方法は以上2つとなります。単語推測はリーディングでは大きな武器となりますので、ぜひ上記のことを実践して身に着けてください。
解答日時:2019/10/21 22:33:17

文脈からの判断もしましょう

文章を読むとき、読んでいるところだけ見て和訳していく読み方ではなく、次はどのような内容が来るか。広い視野をもって先を見通すようなイメージで読んでみてください。文と文のつながりを意識して読んでみましょう。