大学受験 なんきゅ~ プロ講師なんでもQ&A

カテゴリ:古典・漢文

古文は裏切らないって!?

先日、学校の先生との面談で「古文は裏切らない科目だよ」と言われました。それは、どういう意味なのでしょうか。どうして古文は裏切らないのでしょうか。

ちなみに、私は古文が大の苦手科目です。
この投稿に回答する
回答者
清少納言
解答日時:2019/10/29 20:39:02

古文は裏切らないよ!!

「古文は裏切らない科目」というのはおそらく努力が実を結びやすい、つまり単語や文法といった基礎の暗記が得点に結びつきやすいということでしょう。そもそも、古文の読解というのは基本的に「現代語訳」によって内容を理解することと同義です。そのため、基本的に文法書に書いてある意味にのっとって訳していけば自ずと点数は取れるようになるということをおっしゃっているのでしょう。それができれば点数が取れるので、「古文は裏切らない」というのは一見真に見えますが、一つ注意していただきたいのは、古文においては「ニュアンスによって適切な訳を選ばなければならない」ということが最大の問題となる、ということです。ご存知の通り、1つの古文単語には多くの意味、そしてそれに伴う多くの訳し方があります。読解の際に問題となるのは、「どの意味合いが正しいのか」を判断しなければならないことです。これは闇雲に単語の意味を覚えても完全には身につかず、問題演習を通してその単語がどのような意味で用いられることが多いのかを実感していく必要があります。そしてまた単語の意味を頭に覚えこませていき、これを繰り返すことで読解の精度が上がっていきます。ですから、古語と現代語訳が1対1対応の簡単なものに関しては「努力は裏切らない」と言えますが、2次試験のような問題ではそう簡単にはいかないこともしばしばです。
 実際、単語と文法という「基礎の基礎」を覚えこんだだけである程度の点数は見込めるようになることが多いですので、努力が報われやすいというのは事実かもしれません。