高校受験英語の指導をしている者です。回答させていただきます。
　英語の成績において長文読解力は極めて重要です。英語の問題、「リスニング」「語彙」「英作文」「文法」「長文読解」の５つの領域の中で最も大きなウエイトを占めるのが「長文読解」だからです。ぜひ英語長文を得意にしましょう。
　英語長文の勉強法の話に入ります。まず長文を読むのに単語力・熟語力、文法力は必須ですので単語帳や文法問題集を用いて、これからどんどん強化していきましょう。しかし、いくらこれらの能力が高いにしても、時間内に試験を解き終えなければ何の意味もありません。ここで必要になってくるのが「速読力」です。速読力を向上させる方法としてスラッシュリーディングを身につけましょう。これは英文をフレーズごとに区切って読んでいく（訳していく）読み方のことです。多少のコツと練習は必要になり、練習を積めば積むほど読解のスピードそのものが上がっていくので、たくさんの長文を読む訓練は必要になります。富士教育出版社の「英語長文はこう読む！！」などの、文章を区切り、英語の語順のままで文章を理解する力をつけるための問題集を用いてぜひともスラッシュリーディングを物にしましょう。けれども、英文を読めるだけではまだ高得点は狙えません。ここで必要になってくるのが「解答力」です。「整序問題」や「空欄補充問題」では、前後関係や因果関係を理解しなければいけませんし、「内容正誤問題」では、文章は理解できても設問に引っ掛けられてしまうこともあります。このような問題は文法問題集や単語帳では鍛えられないので、長文問題を通して「解答力」を鍛えていかなければなりません。そのためにリーズニングをしながら問題をたくさん解きましょう。リーズニングとは「なぜ解答がそうなるのかの理由付けや根拠を示すこと」であり、勘や当てずっぽうではなく根拠を持って答えることです。リーズニングのやり方としては、問題の選択肢をしっかりと和訳し、「選択肢のこの部分が、本文の○行目と照らし合わせると合っているor間違っている」とメモをして解答しましょう。はじめはかなり労力がかかりますが、この訓練を積み重ねていけば解答力は大きく向上します。
以上をまとめると、単語力・熟語力、文法力をつけて英文を読めるようにし、速読力、解答力を身に着けて時間内に問題に解答し得点出来るようにすることで英語長文問題が得意になるということです。
英語長文勉強法のアドバイスは以上となります。1年間頑張ってください。良い結果が得られること願っています！