都内の某大手学習塾でプロの講師をしている者です。

思いついた内容を英語にすることは容易ではありません。
なぜなら、日本語なら簡単に思いつく単語でも、
それに対応する英単語はなかなか浮かばないものですし、
日本語を扱うときにはほとんど意識しない文法を、
英語の時には意識しなければならないからです。

英単語をひたすら暗記する、留学してネイティブの英語に触れるなどさまざまな方法はありますが、
どれも一朝一夕にはいかないものなので、
高校受験の対策としてはおすすめできません。

そこで、受験の英作文を乗り越えるために
発想を変えてみましょう。

「思いついた内容を英語にする」のではなく、
「英語で書きやすい内容を書く」のです。

都立入試の大問3の（2）では往々にして、「あなたの考え」や「あなたの経験」をきいてきます。
だから、皆さんは思いついた「事実」を頑張って英語にしようとして苦戦してしまうのです。

しかし、採点者は単語や文法の正誤はわかるものの、
あなたが書いた内容の真偽は知る由もないのです。
だから、採点者は、「この人は正確な英文を書けているのか」を基準とすることでしか採点することはできないのです。

したがって、本当だろうと嘘だろうと、
ハイレベルな文法だろうと低レベルな文法だろうと、
とにかく正確な英文を書くことが、
確実に得点する近道なのです。

このことを頭に入れて問題を解いてみてください。
驚くほど簡単に書けるようになるはずです。
最低限テーマに沿った内容で、自分でも簡単に英語にできる、
すなわち自分の語彙力の範囲内で英語にできる内容
（嘘でもいいです。）を考え、自分が知っている範囲の文法を使って書いてあげればいいのです。

そうすれば、都立入試の英作文は短時間で、
そして安定して高得点を取れるようになり、
英語全体の得点力がアップすること間違いなしです！